合宿免許は、リーズナブルな料金で旅行気分を味わいながらお得に免許が取れる方法として注目度が高まっています。教習所によって料金だけでなくプランやサポート対応が異なりますので、色々な資料を見ながらどの教習所が自分に合うか見極める必要があります。
今回は、合宿免許にぴったりの教習所選びのポイントや、教習を受ける前に把握しておきたいことを取り上げます。
入校する時期によって教習料金に大きな差がある
合宿免許の教習料金は時期によって数万円から十万円程度の差があり、予算を考慮しながら運転免許取得に向けて計画を立てることが重要です。
大学生や高校生の夏休み期間にあたる7月後半から9月中旬までは一年の中でも特に教習料金が高く、普通車ATで30万円から35万円程度が相場となっています。
この時期は契約のキャンセルや入校日の変更ができなかったり、高額な手数料を請求されたりすることもあるので、慎重に教習所選びをすることが大切です。また、首都圏内や関西地方の都市部にある教習所は、近くにコンビニやスーパーの数が多く、都会暮らしの人にとって教習中も普段と同じように過ごせるのが魅力です。
ただし、地方の教習所と比べると教習料金や各種手数料が高くなる傾向が見られるため、契約前にトータルの費用をきちんと計算しましょう。就職が決まった大学生や自営業など時間に余裕がある人は、夏休み期間以外に合宿免許を利用するのがおすすめです。
5月の連休明けから6月末まではオフシーズンとなり、通常よりも大幅に安く普通車の免許取得が可能です。なお、梅雨の時期の運転に抵抗がある人や、涼しい時期に教習を始めたい人は、10月以降の合宿免許を検討してみてはいかがでしょう。
この時期には、教習所の周りで紅葉や秋限定のイベントもあり、教習中の貴重な休日を有効活用できます。
契約前にどんな割引制度があるか確認しよう
合宿免許の費用を節約したい場合は、大学生や高校生の数が少なくなる時期を狙うのはもちろんのこと、それぞれの教習所が独自に導入している割引制度に注目して料金比較をじっくりと行いましょう。中でも学割は、教習料金が一万円以上も安くなったり、友達と一緒に申し込めば割引額が大きくなったりすることもあります。
学生だけでなく若者の免許取得を積極的に応援している教習所の中には、25歳未満や30歳未満など学生でない人に向けた割引プランを用意しているところも少なくありません。数か月先の教習を希望する人は、全ての人を対象に早く予約を済ませるほど教習料金が安くなる早割を設定しているところを探してみましょう。
割引の種類や適用の可否については教習所によって条件が大きく違うので、少しでも分からないことがあれば、すぐにお目当ての教習所の合宿免許の専用窓口に問い合わせをしましょう。
グルメが好きな人は一日三食付きの教習所を候補に入れよう
普段からグルメが好きで旅行のような感覚で合宿免許に参加したい人は、一日三食付きの教習所を候補地に選ぶのがおすすめです。併設の大食堂や近隣の飲食店などで、卒業まで名物グルメや新鮮な食材を毎日味わえる教習所は、学生向けの運転免許に関連した情報誌やサイトで詳しく取り上げられることがあります。
大人数の教習生を受け入れている教習所の中には、メニューがワンパターンにならないよう、毎日日替わりの献立を考えたり、ビュッフェ式の食事を用意したりと工夫が見られます。食事代込みで三十万円未満の教習所は、大学生を中心に人気が出やすいので、ハイシーズンでなくても余裕を持って予約をすることが肝心です。
敷地内に食堂など飲食ができる設備がない教習所を選ぶ際は、大手の飲食チェーンや地域で人気のある食堂の食事券をもらえるプランを検討しましょう。
女性にうれしい設備やサービスにも目を向けよう
女性の教習生の数が増えている教習所では、自宅と同じように教習中に不自由なく過ごせるようサポート体制がしっかりと整っています。特に、教習所の近くに建てられた女性専用の宿舎は、セキュリティが万全なだけでなく、シャワールームやサウナ、パウダールームといった設備が充実しているところが目立ちます。
専用の宿舎が満室の時には、教習所の周辺のホテルのシングルルームやツインルームなど人気の部屋に宿泊できることがあります。少子化が進む地方の教習所では、近隣の教習所との差別化を図ろうと、一年を通じて女性に喜ばれるアメニティの配布や、ドリンクや軽食の無料サービスが行われることがあります。
各地の大きな教習所の中には、学生と年齢の近い女性の教習指導員を複数人採用し、卒業までの期間に気軽に相談ができる環境を作っているところもあります。学生から社会人まで多くの女性に選ばれている教習所の特徴について詳しく知りたい時は、色々なエリアの教習所のパンフレットに掲載されている同年代の人の体験談を参考にしましょう。
休みの日に観光をしたい人は教習所の近くにどんな場所があるか下調べしよう
合宿免許の期間中に観光を楽しみたい人は、早い時期から国内旅行のガイドブックや地図を使って、教習所の周辺にどのような観光地があるかリサーチすることが大切です。避暑地として知られる場所にある教習所は、教習が休みの日にハイキングやアウトドアスポーツを楽しめるとあって、夏休みにぴったりの合宿先として注目されています。
一日のうちに教習所の近くにある人気の観光地を一通り回りたい場合は、レンタサイクルや路線バスなどの公共交通機関を利用できるか調べることが大切です。
自宅から教習所までの距離や交通費をチェック
合宿免許の募集をしている教習所は、人口が少ない地方がメインで、駅やバス停から遠いところが多いため、人によっては移動が面倒に感じることがあります。多忙な人や移動に時間を掛けたくない人は、地方の教習所の中でも新幹線の駅の近くにあるところや、駅から無料のスクールバスを利用できるところを探すのがおすすめです。
一方で、旅行を兼ねて遠方の教習所の合宿免許を選択したい人は、交通費の支給の有無や上限金額を確認しましょう。往復で最大3万円程度の交通費を支給してくれる教習所は、シーズンによって教習生の募集が短期間で締め切られることもあるので、できるだけ早めに教習所選びを開始しましょう。
合宿免許の予約前に料金を含めて気になるポイントを押さえておこう
合宿に参加をしてお得に免許を取りたい人は、契約前に基本の教習料金や割引の種類、宿泊や食事の有無などを確認して、複数の教習所の料金比較を徹底して行うことが重要です。
また、自宅から遠く離れた教習所に興味がある人は、出費が大きくならないように、教習料金以外に新幹線や飛行機の費用の補助が出るところを探すと良いでしょう。